2006年10月1日日曜日

音のしわざ

パラッツォ・ロッカブルーナで行われていた『音の新しいかたちを見つける』と題した展示会に行ってきました。
フィエンメ渓谷は材木業が盛んで、歴史を遡ること12世紀から今日にいたるまでここに住む住人が築き上げてきた伝統である。
すでに16世紀頃から、この地に育成するモミの木に優れた音響効果があることは知られ、アマ-ティ、グアルネリ、偉大なストラディヴァリなど、クレモナの著名リュート製作者たちからも求められていた材質だそうだ。

フィエンメ渓谷の有限会社チレサ(Ciresa s.r.l)は50年以上にわたり、材木の選択から基礎行程の伝統をベースに現在の音響製品の製作を行っている。ピアノ、ハープ、ハープシコードのための調和のとれた木版の良質の製造は広く知られ、世界各国の楽器製造者からも多くの依頼がある。

厚さ、音、かたちの調和が音のマジックをおこす要因であり、フィエンメ渓谷のモミの木に隠されたものである。オペレ・ソノラは伝統的な楽器製造の技術をもとに、芸術的なデザインと独特なアイデアによって、質の高い音響空間の、しかも自然の音を鑑賞することもできる調度品を設計している。

0 件のコメント: