2010年8月24日火曜日

アダメロ・ブレンタ自然公園

アダメロ・ブレンタ自然公園はドロミティ山塊ブレンタ、アダメロ・プレサネッラ山群をカバーする保護地区。



いくつか推奨されたトレッキングコースがあります。

もちろん早朝起床して時間をかけて歩くのが正当でしょうが、初心者の場合は、マドンナ・ディ・カンピリオまで車で。駐車場からヴァレシネッラーVallesinella(1517m)まで送迎バスが出ています。

そこからCascate Alte 方面、次の休憩地点のマルガ(1681m)まで森と渓流の散策(片道およそ30分)コースがあります。



赤みがかった石灰岩の山塊ドロミティは独特の景色。



以前観光プロモーションの仕事で、トレンティーノの魅力のひとつ「Acquaー水」をどう訳すべきか悩んだことがあります。その水、清流は果してどこに思いながら。



おそらくトレンティーノのAcqua に出合える場所です。

ところで、パンフレットによると、

自然公園の過ごし方10の心得

1、心動かす感動を再発見しよう
2、静寂、風、自然の音に耳をすまそう
3、日の出から日没までの自然公園の秘密と共存しよう
4、自然のかけらを持ち帰るのでなく、映像に収めてコレクションしよう
5、地元に伝わる伝統文化を尊重しながら、人々の形跡を探究しよう
6、自家用車を置いて、足や自転車、送迎バスを利用しよう
7、自然の時間経過に従って、落ち着いて行動しよう
8、ゴミは各自で持ち帰る。他人が落としたゴミを見つけた時は拾おう、公園が常に清掃されている為にも
9、自然をさらによく知るためにエキスパートの力を借りよう
10、自然を満喫するのに適した服装を心がけよう

そのためにも自然公園を尊重する10の約束

1、森の最大の敵は火気。やむを得ない場合は予め指定された場所で着火する
2、草花、動物やトレッカーを尊重するために、自転車は指定された場所を通行する。散策道では押して通行
3、鉱山や化石は持ち帰らない。過去尊重してきたお陰で、何千年もの間そこに存在しているものである
4、音楽の音量を低くし、聴覚を使う。自然はさまざまな種類の音に満ちている
5、動物を見かけたときは、彼らを驚かせないように少し離れること。犬を怖がるので飼い主はロープにつないでおく
6、至るところ見つかる茸を採集するには市の許可証が必要である
7、自然公園の平穏を妨害しないためにも、キャンプは禁止されている
8、軍用品が見つかるかもしれないが、持ち帰らないこと。禁止されており、また危険が伴う場合がある。発見を報告したほうがよい
9、両生類、爬虫類、無脊椎動物(昆虫、貝)なども自然の調和には欠かせない生き物である。彼らに対しても尊重心を忘れないこと
10、草花、樹木を尊重する。色彩の美しさ、自然の良い香りは次の訪問者のためにも存在する

また自然公園にごみ箱が設置されていないのは、各自で持ち帰ることを前提している。ゴミが動物の食文化の変化と環境を破壊する原因にもなるためで、駐車場では持ち帰り用のゴミ袋も分配しているそう。

自然に対する意識を見直しますね。

2010年8月2日月曜日

Lo splendore del ' 600 italiano

夏はイベントが盛りだくさん、先週末コンプレッソ・コレッリによるバロック初期のイタリア人作曲家によるソナタや協奏曲のコンサートがありました。

Trento Estate』の音楽企画、とてもよかったので覚書。

メルシ家邸宅の庭園で行われる予定だったのが、夕方からの強風のため隣接した教会内に変更に。音響としては教会のほうが断然よかったと想像するので、企画側の皆さまご心配なく。


演目
Dario Castello (約 1590 – 約 1658) ソナタ
Biagio Marini (1594 –1663) ソナタ OP XXII
Carlo Farina (約1600 – 1640) 拾遺奇選集
Marco Uccellini (約1603 -約1680)アリア
Antonio Vivardi (1671-1741) ソナタop n.12
Arcangelo Corelli (1653-1713)コンチェルト・グロッソ n. 4 op.6


コンプレッソ・コレッリは6人のヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、クラヴィチェンバロのアンサンブル。トレンティーノ・テーゼロ在住の愛さん(http://organvita.exblog.jp/)が今回はチェンバロで参加。ヴァイオリンの音色としっくりくるのがわかるのも、少人数の合奏ならではの魅力かな。

普段なかなか聞けない選曲で、なぜかジャズのセッションライブを彷彿させたもの、大いに楽しませてくれたバロック音楽の夕べでした。