2022年3月29日火曜日

トレント人口世帯数についての統計調査  #TrentoInCifre:

2021年12月31日時点でのトレント住民登録者人口は118,720人(男性 57,375人、女性61,345人)になり、前年と比べると341人減になる。




平均年齢は45,1歳で0歳から14歳100人に対して、65歳以上が179人であり、80歳以上が7,7%になる。男性3人に対して女性29人の割合である


54,550世帯、前年比90世帯増となった。世帯数は平均2,1人であるのは2020年と同様。一人世帯が増えており、41,2%が一人世帯である。一人暮らしの女性が多く、男性は家族の世帯主であることが多い。高齢女性の一人暮らしでは未亡人、男性の場合は結婚前の青年であることが見られる。


外国人居住者は13,831人であり、2020年比で312人減、11,7%減となる。外国人居住者の平均年齢は34,6歳である。外国人居住者のうち最も多い国籍はルーマニア人2,199人、パキスタン人1,388人、アルバニア人1,121人である。男女比に関しては、男性についてはこの順であり、外国人女性についてはルーマニア人の次にウクライナ人になる。


2021年のイタリア国籍取得者は774人になり、2020年比で247人増、トレント市50,4%がトレントで取得している。


269件の婚姻届けがあり、2020年比で73件の増となり、10件のうち8件が民事婚である。

 

(トレント市役所調査より)


2022年3月16日水曜日

エコノミー・フェスティヴァル Festival dell'Economia  6月2 日〜5日

 町中に「エコノミー・フェスティヴァル」の垂れ幕を見かけるようになった。”懐かしき”恒例オレンジ色のバックにナッツを食べている黒リスの姿が、パンデミアからの再出発を示唆しているようだ。


2006年から始まった「Festival dell'Economia」は例年5月末から6月初旬にかけて行われ、国内外の様々な分野の著名人を招待、政治・経済・工業と地域の発展についての講義やディスカッションを公開、現在ではトレントの重要なイベントのひとつとなっている。

2022年から2024年までトレント県と24 oreグループが共催することを保証している。第17回目の今年は「Dopo Pandemia tra Ordine e Disordine」をテーマに掲げている。(パンデミア後の秩序と混乱とでも?)パンデミアの影響からの調和、仕事のオーガナイズの再考、新エネルギー課題を通じて未来の展望を描いていくという。

24ore グループといえば、経済新聞、ラジオをはじめとする全国メデイアであり、トレントから「経済と発展」についてを発信するというのだから、ちょっとワクワクする数日(6月2日から5日)になることは間違いない。


#トレントエコノミーフェスティヴァル 


2022年3月1日火曜日

マルティーノ・マルティーニ

2月初旬、親中日の元同僚が中国の正月を祝うイベントに招待してくれました。

まだCOVID19に関して様々な規制があり、シアターは、グリーンパスの提示、医療用のマスク(Ffp2)着用、要予約である。コントロールに多少の不慣れはありながらも次第に老若男女で埋まり、始まる頃にはほぼ満席になる。多くの人が、”カルチャラルが理由での外出”を待ち望んでいたのだろうと思う。

演目は、中国人による詩の朗読と交互にイタリア語の翻訳朗読し、踊りとカリグラフィーを織り交ぜた小劇。元同僚はカリグラフィーの他に、太極拳の実演、ダンスは彼の娘が振り付けも担当したもの。中国詩は特に郷愁を誘った演目で、おそらく朗読者が巧だったのかも、中国語のリズムが音楽的で非常に魅力的だった。




東洋の祝正月気分を共有、中国文化の(ほんの一部にすぎなくとも)紹介という意味でうまく伝わっていたと思う。元同僚の相変わらずの興味の広さにも関心した。


今回のイベントの主催は「Centro Studi Martinomartini」という文化交流団体で、1997年にトレント大学の有志がヨーロッパと中国との文化の架け橋を継続する目的で発足、中国文化、言語の研究とともに文化交流に貢献している。


かの「マルティーノ・マルティーニ」とは、17世紀のイエスズ会修道士で、中国で布教活動したのちにヨーロッパに戻り中国地図(中国新地図帳)を作成するなど、当時でも非常に貴重な中国に関する多くの新情報をもたらしたトレント出身の人なのだそうだ。



中国に戻り病で逝去、2014年には生誕400年の記念切手がイタリアと中国で発行されている。


イベントは当然ながらイタリア人の観客が占めていたが、日本人の私自身にとっても近くて遠い二つの国の長い歴史の一角を知ることとなり、より興味深く楽しめた一夜だった。