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2023年10月15日日曜日

ドロミティ・ブレンタ山群を望む

秋の好天の日曜日、友人夫婦とアンダロからのトレッキング(ハイキング)を楽しんだ。

トレントから北西に約37キロに位置するアンダロは標高1042メートル、黒々としたモミの林に取り囲まれている保養地として知られる。東にパガネッラ山(2125メートル)西にはドロミティ・ブレンタ山群が望め、夏季はトレッキングやマウンテンバイク、冬季はスキーなどパノラマを満喫しながらのアウトドアスポーツが楽しめる拠点地でもある。



アンダロからドスペラまたはパガネッラ山頂までのロープウェイが結び、夏季はトレッキング楽しむ家族連れだけでなく、マウンテンバイクを搭載し装備もばっちりの愛好家たちで賑わっている。ちなみにパガネッラ山頂までのロープウェイは北東へ6、5キロのファイ・デッラ・パガネッラからも出ている。

ドスペラから歩くと眼下には水力発電所が設けられている人工湖モルヴェーノ湖が望める。イタリア・ツーリングクラブのガイドブックにおいて、2023年の最も美しい湖(海)水浴場にも選出されたエメラルドグリーンの湖である。



湖岸の保養地モルヴェーノからは高原を結ぶプラダル行きのチェアリフトが出ていて、プラダルから自然を歩くと遊ぶがセットのアドベンチャーパーク「フォレスト・パーク FOREST PARK」に接続しているというのも家族連れには恰好な地である。

実は我が家の窓からもブレンタ山群のわずかだが一部は毎朝毎日望める。夏季にボンドーネ山で歩く時も、冬季フォルガリアの雪山を歩く時も険しく白く聳える姿が遠方に見える。実に馴染みのある山塊であるが、その都度、胸の躍る独特の岩石の景色なのである。

#dolomitibrenta #andalo #molveno #forestpark #trento #trentino #trentinoaltoadige #italia 

#ドロミテブレンタ #ドロミティ山塊 #アウトドア #アンダロ #モルヴェーノ #トレント #トレンティーノ #トレンティーノアルトアディジェ #イタリア

2022年6月30日木曜日

Feste vigiliane  聖ヴィジリオ祭



6月26日はトレント守護聖人ヴィジリオの祝日であるが、前後約一週間にわたる聖人を祝う「Feste Vigiliane」(聖ヴィジリオ祭)は、トレントの暑い夏の始まりの”熱い祭”になっている。

初日はチェントロ・ストーリコ(歴史的中心地区)に伝統的衣装で着飾った老若男女の一段が練り歩り、いかにも開催を示唆する。中心地や城などに残されたフレスコ画にも見られる貴族たちの衣装にも実に忠実で、何百年も過去の人物の真似事にもかかわらず、現代でもすっかり見慣れて、親しい人々であるかのような錯覚にもおちいるのである。

初日の夜には、その年の著名人(政治家など)に対して罪を問い(ややコミカルに)刑罰を受ける(「トンカ」される)人物を決定する。今年は、サンタ・キアラ病院の移転に関して10年以上に渡り討論されながら未だに最終決定できない悪政治に対して、元トレント市長、県知事などが数人が罪を問われる。長期的な大きな課題(問題)で、未だになお病院移転の気配はない、というのは事実である。

前週の週末土曜日は年に一度の長い長い夜、中心地の商店街もバールもオープン、小広場は音楽やDJライブも夜中まで騒音が許される日なのである。

期間中は工芸品のマーケット、夕暮れの散歩途中にちょうどいい具合にバーやフードスタンドが空いている。公園も近頃流行りのフードトラックのストリートフードコートになり、暑い日中も広場はライブ会場になるから、若者たちも足を運ばない理由はない。

さて最大イベントのひとつ、アディジェ川の「Palio dell'Oca」( ガチョウレース)は相変わらず人気のひとつである。

トレント村落の有志たちによるハンドメイド筏レースである。北部ロンカフォルト地域から幾つかの課題をこなしながら、中心地にほど近いさんロレンツォ橋まで下降してくるのだが、その間河岸にいるガチョウに触る、中央のカゴにボールを投げいれる、河岸に上陸する、終着時に竿で鐘を鳴らすというような幾つかの課題がある。川の流れは意外にも早く、蛇行もあるので、川に落ちたり、なかなかボールがカゴにシュートできないなどと、ゴールインまで観客もハラハラ応援にも力がこもる。課題が成功すると加点され、勝利は速さと技術が問われる筏レースである。

レースと表彰式も終わると、サン・ロレンツォ橋のたもとでは「トンカ」が行われる。カゴに入った罪人がアディジェ川に落とされる刑罰を眺める、というわけである。

トンカの儀式はカゴに入れた罪人をアデジェ川に3回沈める14世紀から16世紀頃に行われていた刑罰で、当時は3回沈める間に溺れ死ぬことも多くあったという。アディジェ川は18世紀半ばに現在の位置に移動されたわけだが、かつて流れていた河岸に建つTorre Verde (緑の塔)から罪人を落としていた、というのだからちょっと残虐な過去も引き継いでいる。もちろん現在の祭のイベントでは溺れるほど沈めないちょっとしたコミカルなイベントになっているのであるが。

さて、26日当日は司教のミサ行進が町を練り歩く。

夕暮れから最大?イベント「La Mascherada dei Ciuji e dei Gobj」(チュージとゴビのマスケラーダ)トレント人とフェルトレ人のポレンタを巡る奪い合う?伝統行事がある。5世紀頃の実際にあったエピソードの再現が始まりで、20世紀になり再度伝統行事として見直されたもの。ポレンタはトレント地方の主食であり地方食文化の象徴なのであるが、フェルトレ人のトレント侵攻を守る様子を、食の奪い合いに例えたパフォーマンスである。

現在は、それぞれ当時の地方色を表す二色の簡易服を装いマスケラを付けたフェルトレ人(チュージ)とトレント人(ゴジ)が、ポレンタが出来上がるまでの間に鍋を奪い合う。中心で女性が煮込み専用の銅製鍋(パイオロ)でお湯を沸かし、とうもろこしの粉を入れて煉り回しながらポレンタを作る時間は約40分間。トレント人はポレンタを守り、フェルトレ人はそれを奪おうと戦うもの。

今年は姉妹都市からベルリン市長とプラハ副市長も招待。前座にフィレンツェから共和国団がスバンドとともに行進、ウフィツィの旗手団がパフォーマンスも披露するなど日暮れ後、21時頃始まるマスケラーダを待つ間も退屈することなく楽しませてくれたのは言うまでもない。結果はトレント人(ゴジ)が勝利をおさめる。大歓声!

祭の締めくくりはアデシジェ河岸に花火が上がる。恒例行事なのだが、2年間コロナ禍でほとんどすべての野外イベントも中止、今年はようやく”再出発”という気持ちになってきているのだ、きっと。見慣れた花火も、より華やかに盛大に行われた感がする。マスクもはずして、人混みにまみれて、夜空を大勢で皆で見上げたヴィジリオ祭の閉めくくりだった。



2021年12月14日火曜日

クリスマス小市場 Mercatino di Natale

今年のドゥオモ広場のイルミネーションは、大聖堂だけでなく広場を囲む歴史的建物も含めたトータルルック、ややレトロな感じな印象です。 


2年ぶりの「クリスマス小市場」も始まり、12月のチェントロはにわかに活気ついています。コロナ禍のマーケット入場時はグリーンパスの提示が必須なのですが、混乱をさけるために、事前にインフォポイントで監査済みブレスレット(無料)を入手することを推奨しています。

工芸・特産品屋台の数は例年に比べるとやや少ないものの、フィエラ広場もチェーザレ・バッティスタ広場も飲食ブースは大人気、結構賑わっております。

 

トレント クリスマス小市場>  11月20日〜1月9日 

日曜日から木曜日:10時〜19時30分、金曜・土曜日:10時〜20時30分 、12月18日、31日:10時〜22時    12月25日:休

 

さて今年は更にチェントロのところどころのバールにヴィンブルレ屋台があり、散策中にちょっと立ち飲みができる、というのが新しい。これはマーケットの密を避けるための”グッドアイデア”だと思っているのですが。特にヴィンブルレはバールに座って優雅に飲むというより、”ラフに立ち飲み”というのが気分にも合っているし、寒くてもショッピングだけでなく、散策が楽しみになるというもの。十分な厚着でお越しくださいませ。


2021年9月20日月曜日

引き続き、近頃のMART

 引き続き、近頃のコンテンポラリー・アート分野。

9月19日までMARTの別館パラッツォ・デッレ・アルベレ(Palazzo delle Albere )にてスティーヴ・マッカリー展が開催されていました。

ナショナル・ジェオグラフィックの報道写真家として活躍、特に深い瞳で見据えるアフガンの少女の写真は数々の賞を獲得していることでも著名です。

今回の写真展用の写真も心惹かれました。探したものであっとしても(恐らく)作られたものでない”文化ドキュメント”ではないでしょうか。(でも、どことなく見たことがありそうな顔立ち、と思うのは同じ東洋人だから?)



アフガニスタンで撮影された写真は、地方の美しい風景と、対象的に紛争や軍人たちの写真が何枚かありました。ちょうどカブールがタリバンにより陥落されたニュースで世界中がどよめいている時期と重なり、「アフガニスタン」や「タリバン」のイメージを改めて描き直した機会でもありました。



事前全予約制で、グリーンパス提示が義務つけられたばかりの時期でしたが、入場前にわずかな行列があった程度で、大きな混乱なし。

アジア、アフガニスタン、ブラジルで撮影されたポートレート、風景写真など130点の写真と興味深いショート・インタビュー・ビデオを4本、1時間の制限時間内ギリギリでしたが、なかなか濃い時間を過ごすことができました。


気に入った写真の一枚の一部

今回の展示のなかでは珍しい、ヨーロッパの風景写真、アジアと異なる光や色彩、澄んだ空気や平和も感ずる。



きっと現在ならドローンで簡単にできる遠隔や上空からのアングルも、当時は時間も手段も限られた、危険を伴いながらの撮影のことを想像すると、写真は「絵」だけでなく、写真家の感情も芸術のひとつだと思ってしまう。

夏の合間行った価値ある写真展でした。


2021年9月15日水曜日

近頃のMART

コロナ禍で昨年からアートからも少しご無沙汰していましたが、今年は興味深い特別展が重なっていたこともあり、是非とも再訪したかったMART トレント・ロヴェレート近代美術館(MUSEO DI ARTE MODERNA E CONTEMPORANEA DI TRENTO E ROVERETO)です。

美術館再オープンした夏の合間に行ってきました。 


ガラスのクーポラから光が差し込む入り口広場には、ドナテッロのダビデ像にインスパイアされたというコンテンポラリー彫像。

8月末まで、ラファエッロ〜ピカソからデキリコ展が開催されていました。

ウフィツィ美術館から自画像を始め数点のラファエッロの作品も。(ちょっと画期的!だと思う)

実際には、ピカソとデキリコの自画像から始まり、近代芸術家がいかにルネッサンス時代に影響を受けていたかを対象するもの。


ピカソもデキリコも思いがけず数多く鑑賞できたので、得した気分になりましたとも。


デキリコもピカソもMART所有があるのですが、視点を変えて、また新たに幾つか観られた好機会でした。コンテンポラリー・アートは時々恋しくなる分野、新鮮です。



何度か書いたかもしれませんが、スイスの建築家マリオ・ボッタが手がけた建築も外観、内部ともに見所。

ちなみにトレンティーノ出身の芸術家作品も常設しています。



アンドレア・マルファッティはトレント中心地には幾つかの作品を残している19世紀の彫刻家、近い過去の身近な芸術家のひとり。



さて、今しばらく開催中のボティッチェリ展は、好みが別れるかも。プリマヴェーラの現代版は今ひとつ共感できないけれど、ボティッチェリ本人の作品は観る価値ありです。

#ヨーロッパ #イタリア #コンテンポラリーアート #トレント #トレンティーノ #トレンティーノアルトアディジェ 

2021年7月21日水曜日

Depero. 1929 Drama  デペロ 



トレント南部ロヴェレートの町にあるMart (トレント・ロヴェレート近代美術館)のグループで、トレンティーノ出身の未来派画家フォルトゥナート・デペロに因んだ「Casa d'Arte Fortunato Depero」はイタリアで唯一の未来派博物館だそうだ。

絵から飛び出し、人や建物、喧騒が詰まったドラマチックなニューヨーク、現在の視点からでも新しく面白い、と思う。

#mart #depero #trento #trentino #trentinoartoadige #italia

2021年7月2日金曜日

覚書 Cantina Aperta - Cantina Endrizzi  カンティーナ・オープンデー 

5月末、長い間の外出規制から徐々に解放されて、アウトドアで過ごすのがとても好ましく、緑が美しい季節になってきた頃、カンティーナ(ワイン醸造所)を一般解放するイベントが再開されました。

昼食後、チェンブラ渓谷と北部の丘陵を少し歩き、遅い時間になりましたが、サン・ミケーレ・アッラディジェのカンティーナ・エンディリッツィ Cantina Endrizzi に立ち寄り、西陽に照らされた広いぶどう畑の中でワイン試飲。

Cantina Endrizzi はトレントの北部アディジェ側の東岸に位置し、1885年創立、現在5世代目の県内でもっとも伝統的なカンティーナのひとつでもあります。



トレンティーノとトスカーナにぶどう畑を持ち土地柄を生かしたワインを製造、国際的なレベルでも評価されています。近頃は”美味なハッピーアワー”を提案していることで(個人的にも)要注目です。

エンディリッツィ https://www.endrizzi.it/it/

日本訪問もしているそうです。

https://www.endrizzi.it/blog/2021/04/26/giappone-affinita-elettive/

2021年5月25日火曜日

市民の塔 Torre civica

ドゥオモ広場にそびえる「市民の塔 Torre civica」は、13世紀の大司教の要請で建築がはじまり、長期に渡り見張り塔として、また時を知らせるための役割と信仰管理のために存在していた。15世紀初めに市の所有になり、何度かの修復を経て、現在も鐘楼の音が響く。

2015年8月に火事が発生、新たに鐘楼と外壁と鐘楼に続く鋼鉄の階段が設置された。内部の梁の焼け跡は証拠に残されたそうだ。高さ43メートル。


隣接の「司教区博物館 Museo Diocesano Tridentino」はトレント公会議(1545から63年)のさまざま貴重な資料が見られる他、カトリック信仰の木彫り祭壇や木像などが展示されている。7枚のフランドルのつづれ織り(16世紀初頭)が興味深い。

#ヨーロッパ #イタリア #トレント #トレンティーノ #トレンティーノアルトアディジェ

2021年5月10日月曜日

マルゴン散策 Villa Margon

 ようやく外出制限も緩んで来たのに遠出をするにはちょっと天気が怪しかった週末、トレントの南西ラヴィーナ地区の丘陵ヴィッラ・マルゴン散策道を歩いてみました。ボンドーネ山の麓、良く陽が当たる景勝地に16世紀建立の美しい館(ヴィッラ)があります。



<ヴィッラ・マルゴン Villa Margon >

1540年から50年にヴェネト地方出身のバッソ家により建立。家の崩壊後はフッジェル家、ロドロン家、ルピス家、サルバドーリ家など1970年まで貴族家に引き継れた。


貴族の夏季の保養地として利用されており、とりわけ美しい景観とおよそ135ヘクタールの広い森林公園の中に建つ。館はヴェネト派ルネッサンス様式の正確なアーチと調和のとれた正方形二階建て、外壁には町を描かれたとわかるフレスコ画が残っている。


内部は500年代におけるトレンティーノに関する一連のフレスコ画が描かれている。館の客として迎えるはずのカール5世皇帝のエピソード、新旧聖書のシーン、次の間の月時絵などは当時の生活の証としての貴重な資料でもある。貴重な調度品が保存されているのも見逃せない。


居館に隣接する胸壁塔は800年代に建て替えられた。マリアの出産に因んだ小礼拝堂はもともと500年代に建立されていたが、1867年にマセラ建築家によりネオ・ゴシック様式で再建されている。


現在はカンティーナ・フェッラーリのルネッリ家所有である。

カンティーナ訪問とワインの試飲ののち、ヴィッラ・マルゴン訪問、ビストロ・ロカンダ・マルゴンでの昼食を含んだコースを提案、こちらも興味深い。 


予約、インフォーメーション:


カナンティーナ・フェッラーリ https://www.ferraritrento.com


*過去ログ https://33trentini.blogspot.com/2015/05/villa-margon.html 

*昨年のカンティーナ状況過去ログ https://33trentini.blogspot.com/2020/09/blog-post.html

2020年9月23日水曜日

カンティーナ・フェッラーリ

トレンティーノ【FERRARI フェッラーリ】2020年収穫レポート 醸造責任者マルチェッロ・ルネッリ氏 ワインライブラリーvol.10 #Fe...



スプマンテでおなじみ、#カンティーナ・フェッラーリの日本語字幕スーパー付き収穫レポート(日欧商事)共有させていただきます。

私事ながら、夫の実家の葡萄畑も先週末ブドウ摘を終えワイン醸造が始まりました。実家のブドウ畑は人手の理由から近年かなりその栽培も減り、今年は赤ブドウのみ、でも良く熟した美味しいワインができそう、と義父の見解です。

2020年4月13日月曜日

Castel Beseno. Le età della fortezza

カッリアーノの上に建つベゼーノ城。夜間にライトアップされると丘に浮かぶ船形に見える要塞城跡。#iorestoacasa


2019年2月10日日曜日

降雪、その2 #trento #grandenevicatatrento

近頃悪天候、(豪雨強風大雪などなど)かなり前ひろに予報し、注意喚起されるようになった。当日まで毎日繰り返されるおかげで、準備万端で金曜日*を迎える。

ドゥオモ広場

さて、朝はみぞれに近い水分の多い小雪が早い時間にちらほらだったので、予報がはずれたのかと思ったほどだ。(少なくとも町中は)
本格的に降り始めたのは10時頃から、珍しくなかなか止まずに、それこそ夕方にかけて1日降り続けたのだった。

高速では事故のための渋滞、山岳地方は交通規制がでたり相当混乱していたらしい*と、後にニュースで知ったが、市内は公共バスの運行もさほど遅滞もなく安全に移動はできていたようだ。些細な事だが、大したものだと思っている。いつもなら自家用車通勤でも、雪の日はバスを利用する住民が多いのは安全で大幅な遅れが少ないからだろう。

秋から全ての車両は冬用タイヤに履き替える規制もあり、市内車道に関しては、除雪車が早急に出行するから、もちろん十分注意が必要だが、天候を考慮しても大きな混乱や渋滞はまれに思う。

ところが、私道(自宅前の駐車場とか!)や中心地は、誰かが雪かきをしない限り降ったまま、瞬く間に積もってしまうか、溶けた雪が凍って滑りやすくなったりして、非常に危険になってくる。

大雪の日、中心地で予定がありその帰り道、雪の日のドゥオモ広場はさらにフォトジェニックだと思い、呑気に寄り道して写真を撮りにいったのだが、さすがに自宅に着くまでに二度ほど転倒。(苦笑)

しかし、やはり雪景色のネプチーンの噴水とドゥオモ広場もまた美しいのだ。寄り道したかいはあったと思っている。

*2月1日のことです。
*A22では長時間の渋滞があったそうだ。理由はかなりの大型トラックが冬型の天候に備えたタイヤ(あるいはチェーン)を装備していなかったということらしい。不具合があると何かと批判の対象にされる行政機関ではあるが、少なくとも私には、関わっている機関の人々がとても真摯に仕事に従事、上手くオーガナイズ展開しているように思える。本当にいつもご苦労様です。


2018年11月27日火曜日

#クリスマス小市場 # mercatinodinataletrento

光陰矢の如しを実感する11月末の今頃。いよいよクリスマス小市場も始まりました。


中心地ドオゥモ広場、今年はパリのエッフェル塔と同様のイルミネーションだそうな。
(賛否両論ありだそうですけどね)

2018年10月25日木曜日

#秋色 2

ピンク系の「赤」に変わる。日本でいう紅葉の赤とは異なる発色。


「イチョウ色」でしょう。

ピネ湖畔 にて

2018年5月10日木曜日

ADUNATA NAZIONALE ALPINI TRENTO アルピーニ全国集会 トレント

山岳地方では、自身がアルピーニ(山岳兵)であったことを実に誇りに思っている。

毎年全国集会を各地で開催、今年は第91回トレントが開催地となりました。
約10万人がパレードに参加、今週末にかけて約60万人のアルピーニとその家族がトレントに集合すると予想されてるそうだ。兵役が廃止となったから、ボランティア・アルピーニはちょっと平均年齢が高いけれど、とても元気、やる気満々で、ともかく町をあげて歓迎とこの大イベントの準備のために慌ただしい日々が続いていたようだ。




トレント市内に近づくや、国道県道の至るところで国旗が翻り、至るところで「歓迎アルピーニ」の旗で歓待を表しているだけでなく、中心地のショーウインドーはイタリアンカラーとアルピーニ特有の羽根つき 帽子などでディスプレイ。もともとアルピーニはボランティア精神に溢れているから、「もてなす」ことは基本精神なのだ。

宿泊施設は何ヶ月も前から満室になっているので、なんと市内の学校や区民会館なども宿泊施設として提供するんだとか。ちなみに交通規制のために小中学校は休校、休業する会社も多いらしい。アウトドアには十分慣れているので、テントで寝るのもあまり問題ないのだそうだ。公共公園や駐車場などもキャンプ場に化すそうだ。

全国集会中(5月11日から13日)はアルピーニ・パレードだけでなく、各地区シアターや広場で合唱団やブラスバンドのコンサート、写真展などが開催。文化と歴史を知るという好機会でもある。期間中は公共交通機関と博物館の入場の無料パス「アドゥナータ・カード」が便利。郊外や丘陵から中心地へは徒歩でも到着できるが、隣町や渓谷までの移動に好都合。

中心地の広場にはフード・コートやドリンクカウンター、インフォメーション・ポイント設置、市内はトレントをより良く知って一層楽しんでもらおうという”アルピーニ流”のおもてなし満載である。

いやはやクリスマスマーケットなんてものじゃないのだ、もっと盛り上がっている!

実は我が家もしまっておいた「アルピーニ帽」がなぜか見えるところにある、のは夫の仕業。彼も兵役で大変な訓練をした経験があるから「アルピーニ」なのだ。
兵役に行った事のあるイタリア男性と兵役廃止後のイタ男子は、その世代の違いだけでなくスピリットに違いがあると感ずる、とても個人的見解なのだが。「アルピーニ」はイタリア北部、山岳地方のイタリア男子(男性)特有で、自身がアルピーニである事を実に誇りに思っているのと同時に、同志達は強い団結があるらしい、日頃のイベント参加などの姿勢からも、とても寛容な人たちという印象である。

昨日あたりから、チェックのシャツにアルピーニ帽を被ったシニョーリや髭面の貫禄たっぷりのシニョーリが続々トレントに到着している。
彼らのためにも、週末良いお天気になりますように!



2018年5月1日火曜日

りんごの花満開 ノン渓谷 #valdinon

4月後半から祭日と週末が重なり、ゴールデンウィーク(?)中のイタリア半島。先週まではちょっと汗ばむくらいの暑い日が続きましたが、週末からは晴れたり曇ったりの、なんだか不安定な天候となりました。

今回は北部方面へ車で40分ほど、久しぶりにノン渓谷へ。



日当たりの良い広いノン渓谷は、ヨーロッパにおける重要なりんご生産地としても知られます。


ただ今りんごの花が満開、それは見事な光景です。

2018年4月27日金曜日

トレント映画祭 #trentofilmfestival

春の恒例行事のひとつ、トレント映画祭 (4月26日から5月6日まで)始まりました。本来映画祭は「山、自然」がテーマですが、近年は海外の一国を指定、映画やイベントを通じてディスティネーション国に関する文化を紹介しています。

今年は「日本」が焦点で、邦画上映と文化紹介イベントを提案。(当然のことながら、SUSHI 、KIMONO、 IKEBANAなんかもありますよ)

寿司はもうほとんど SUSHIとして知られている”日本食”皿。近年では相当知られるようになった言葉と食べ物である。イベントのひとつに「フランス人シェフによる創作スシ」というのもあるのだとか。

日本人DOCの私としてはやや複雑な気持ちなのだが、こちらの「寿司」はSUSHI と表現されてちょうどいい、でも味にはうるさいイタリア人向け「新作寿司」。だから、日本で食するものとは違うものと考えれば”イケ”るのではないか。

さて、個人的にイベントの中の一押し、観る価値、観せる価値があると思われるのは、今村昌平監督の楢山節考(1983年作)の上映。



トレントにおいては、日本に関する初の大イベントです。

2018年4月12日木曜日

サン・シーロ教会 #sansiro #calavino #comunedimadruzzo

カラヴィーノの遊歩道中、岩の上に立つ小さな教会。遡ること12世紀建立だそうだ。



異なる時代につけたされたり修復されており、明確なもののひとつに、1610年6月、月日と氏名が教会正面の上部に記されている。古くは動物の守護聖人である聖プロコロに献じた教会だったが、1484年にパヴィアの司教に新しい祭壇を献じてサン・シーロ教会となる。サルカ谷の沼地に生きる農民の間で流行った熱病の守護聖人である。
17世紀から19世紀頃に描かれたと推定されるフレスコ画が内部に描かれているそうだ。訪問は予約制、残念ながら次回ということに。

トレンティーノ、ガルダ湖の北部、湖水とぶどう栽培でも知られたラーギ渓谷には小さな興味深い村落がいくつかある。カラヴィーノは2016年ラジーノと合併、「マドゥルッツォ」になった。再開発中(?)の 興味深い地域でもある。