2006年6月2日金曜日

Maso Poli マゾ・ポリ


『Maso』とは、イタリア北部に見られる農地形態のひとつで、小作人用の住宅つき農地のことだそうだ。

Maso Poli(マゾ・ポリ)はロ-タリ平野とアデイジェ川を見下ろすように、トレント北部およそ10キロのラヴィスの丘陵プレッサーノにあるワイン街道の途中に建つ。

もともと1680年ポリ兄弟がこの丘を農地として入手、ぶどう栽培を始める。プレサーノは気候や標高、日照条件が栽培には最適で、しかも北部からの強い風から保護される立地、ガルダ湖からの吹き抜ける風がよく通るという土地柄、ぶどう栽培が古くから行われていたそうだ。

時代を経て地主が何度か変わり、1979年にトーニュ家が土地を購入。全体に15ヘクタールのうちの約10ヘクタールがぶどう畑で、ピノ・グリッジョ、テロルデゴ、ラグレインの栽培のために土地の耕作が始まった。

地層条件の検証から始まり認可を取得するまで何年もの歳月をかけ、漸くワインセラー(カンティーナ)として、改築が終了した。ぶどう栽培法もトレンティーノ地方の伝統的なペルゴラ法でなく、グヨット法がより立地条件に適合することで、現在は2haピノ・ネロ、4、5haピノ・グリッジョ、1、5haノジオラの他にミューラル・トッルガウ、シャルドネ、テロルデゴ、ラグレインを栽培、約7万本、525ヘクトリットルのワイン醸造を行っている。

ワインセラーは館内に50人までの試飲収容可、試飲とともに眺望を満喫する中庭に約25人ほど収容可能なテラスがあり、結婚披露宴や芸術や文化に関する展示など、あらゆるイベントの可能性があるスペースだろう。

またマゾ・ポリではB&Bとしても部屋を提供、秋頃新たに近代的建築のキッチンつきアパートも貸出す予定だそうだ。

0 件のコメント: