2014年1月14日火曜日

4手の対話

寒中お見舞い申し上げます。トレント、今朝は雪です。

元旦の夜、渓谷の小さな教会で行われたAi&Alexさんのパイプオルガンコンサートに出かけました。教会に相応した小ぶりなオルガンらしかったのですが、奏でる音は何とも力強く、新春に格好な幸せな気分にしてくれたのでした。 

さて、彼らの「4手の対話」は、ドロミティ渓谷の3つの教会で録音された貴重なアルバムです。
紹介文によると、鍵盤楽器の連弾の歴史は16世紀に遡り、18世紀頃愛好家たちのサロンで流行した文化だそうです。 




鍵盤楽器の連弾は“4手”ですが、パイプオルガンの場合実は8手(4手、4足)、しかも時々傍のキーをチェンジしたりして、まさに楽器と一体になり全身で様々な音を引き出しているという様相は視覚的にも興味深い。また音域の広さや音色は、楽器そのものに思わず感嘆してしまう。そこで私はついつい、彫刻家が大理石の塊から彫像を作るのと似通っている、と思ってしまった次第ですが。

2012年の発売直後から既に話題になっているアルバムですが、(遅ればせながら)お勧めです。


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