2015年7月27日月曜日

欠けた”最後の晩餐” テーゼロ Sant' Eliseo 教会

ミサ終了直後の教会の扉が開いている頃合いに通りかかり、思わず途中下車。テーゼロの聖エリゼオ教会(1541〜42年)を覗いてみました。


近年(1923年ごろ?)の修復により美しいステンドグラスの窓が開けられ、教会は明るくなったに違いないけれど、もともと描かれていた「最後の晩餐」の、キリストと3使徒であろう部分が消滅しまった(らしい)フレスコ画。




窓を開けるために、テーブルの中央をざくっと掘ってしまった(らしい)その大胆な決断にはちょっとした驚き。


2015年7月25日土曜日

トレンティーノ熟成チーズ ヴェゼナ

トレンティーノ産熟成チーズのひとつ、 「ヴェゼナ」



高原の放牧期(6月から9月)限定で製造され、最低12ヶ月以上熟成される。
高原の美味しい草を食べている雌牛からとれる乳で作るから、後から舌先にピリリと草原の味が残るところが特徴。




”スローな”というのが最も重要条件かもしれません、美味しい草より何より。

2015年7月9日木曜日

真夏の夜の散歩

先週からうだるような暑い日が続いていました。


日中は外出するのも気がひけるほど。
昨日は 午前中から雨が降ったり止んだりでやや気温も下がった感。
早速チェントロまで食後の散歩に出かけました。そういえば野外シネマという手もあったと思いつつ、久しぶりに涼める夜には、ジェラートを食べながらのぷらぷら散歩もおつなものでした。

2015年6月28日日曜日

ラ・トンカ - LA TONCA

盛大に行われたヴィジリオ祭は26日の花火をもって無事終了。飽きもせず、今年もまた21日筏レースの終盤観戦に行きましたとも。
さて、レース終了後、こちらも伝統行事のひとつ「LA TONCA」(ラ・トンカ)というイベントが行われます。



遡ること14世紀から17世紀ころまで、冒涜罪を戒める刑罰があったそう。
檻に入れられた罪人をアディジェ川に3回浸水させるという刑罰で、幸運にも生き延びることができれば罪が滅ぼされたとか。



その真似事の祭行事で、”時の人”を面白おかしく理由つけて、川に浸すというものなのですがね。


「LA TONCA」(ラ・トンカ)とはトレンティーノ方言で、イタリア語で IMMERSIONE-浸水という意味、地元語に誇りを持つ心意気が伺えます。

歴史を扱った映画によく登場するけれど、欧州人は刑罰場面を見物するのが好きらしい、つまり野次馬、結構残酷だよね、と思いながらもその擬一員になっておりました。

2015年6月7日日曜日

いやはや暑い日が続いています

まだ6月初旬というのに、30度を越すここ数日。


珍しく風のないガルダ湖、ヨットもウインドサーフィンも練習日和とは言えず。


ほっとするのは雲が通り過ぎる間だけ


当然、飛び込みたくなる気持ちわかります。
実に暑い週末でした。

2015年5月24日日曜日

Giro d'Italia  ジーロ・ディイタリア

ジーロ・ディイタリア」の15ステージ、思いがけずライブとその後TVでも観戦することができました。



下り坂地点の上、カメラを構えている間にどんどん行ってしまう。




ゆっくり観戦できたのは後を追う「アミライア 」(というのだそうですよ!)で、しかも台数の多さには改めてびっくり。彼らの援助無くして長いロードレースは成り立たない、ということが実に良くわかりました。

TV中継では地元の美しい景観をたっぷり満喫、何しろ地元賞賛主義ですから。
成る程、スポーツ観戦のこれもまたひとつの楽しみに成り得るわけですね。

2015年5月23日土曜日

Villa Margon

Palazzi Aperti」 のイベントでVilla Margon を再訪問しました。


現在はスプマンテ・フェラーリのルネッリ家が所有。
イタリアを代表する発泡酒スプマンテ・フェラーリの背景にふさわしい、トレントの歴史を物語る貴族館のひとつ。もともと中世時代からあった耕作地に、16世紀半ば当時の著名人ロレンツォ・バッソにより保養と農作業を兼ね得る好条件の館が設計されました。

ヴェネト風ルネッサンス様式建築の開廊は、2階は1階のアーチの2分の1の幅、さらに小窓の中心が列柱の真上、1階のアーチの中心点にくるなど、調和のとれた工学的な美しい外観が特徴です。







館内は、応接間のカール5世に因むエピソード、次の間の月次絵は当時の貴族の生活の証として、いずれもフレスコ画が見事に保存されています。

通常、水・土曜日に一般公開されています。予約の上お出かけください。




2015年4月13日月曜日

ガルダ湖にて

好天気の日曜日、湖はヨットで 東西占領されているのでした。


ガルダ湖北部は、ヨットやウインドサーフィンに好都合な風が吹くことで知られています。午前中はまさに最適な強い風、午後は穏やかな散策日和となりました。


さらに南方へドライブして一服。
こちらではラジコン飛行機の小コンペティションが。小型ながら、観戦するにふさわしいダイナミックな演技してくれてます。



春色景色を

復活祭が過ぎ、”途端”に春めいた暖かい陽気の日が続いています。




薄ピンクの花が咲いていると、”桜かも”(桜ではありません、あしからず)と立ち止まりそれで春を感ずるのは、きっとDNAでしょう。

2015年4月8日水曜日

Cipresso Calvo ラクウショウ 於トブリーノ湖畔

トブリーノ湖畔に生息する『ラクウショウ』は北アメリカ原産の落葉針葉高木で、日本ではヌマスギと呼ばれます。




湿潤地に適し、沼沢地での根元が少し水につかった状態で自生することが多いとか。幹の周りに呼吸根(気根)と呼ばれる膝根が生えてくるのが特徴だそうです。




同じヒノキ科でも、秋には葉が落ちるというので、今の季節は枝のみが残っている。なるほど"禿げた (Calvo) ヒノキ"なのね、と見上げて納得。
日本名は地面から、イタリア語名は頭からなのか、と妙な感心いたしました。

2015年4月6日月曜日

山小屋 Bindesi より

復活祭を迎え、渓谷も漸く春めいてきました。




少々風は強いものの『お天気』。
山小屋ビンデジから渓谷を望みます。

2015年2月17日火曜日

冬のトレンティーノの遊び方 in Folgaria

大変ご無沙汰しておりますが、珍しく雪の少ない冬を過ごしております。



さて、個人的にスキーというより、”雪景色のなかをウオーキング”で十分満足なのですが、、、
トレントから車で約40分、フォルガリア・スキー場はソリリフトが完備。
少々の強い風でも子供達は結構元気、大人も負けず同じに楽しむという、親子ソリを観戦するのも面白い。




冬のトレンティーノの遊び方。
晴天が多いとなれば、当然アウトドア嗜好になるわけです。


http://www.folgariaski.com/it/


2015年1月7日水曜日

日は長くなっています

新春、ヴェローナにて。


この頃わずかですが、確かに日は長くなっています。

Castel Beseno ベセノ城



満月に少々満たないのは片目をつぶって頂くとして。
トレンティーノの“最も威厳に満ちている”要塞城 Castel Beseno  -ベセノ城。
ライトアップされると闇に浮かぶ大型船にも見え幻想的なのです。
トレントから約20キロ南に位置し、実際県外から戻るときなどは、関所のような印象を受けなくもない。


2014年12月15日月曜日

Mercatino di Natale a Rango  クリスマス小市場 於 ランゴ

美しいボルゴのひとつといわれている『ランゴ


何件かの農家のカンティーナ(地下にあるワイン貯蔵庫)も一部開放されていて、暖かいもてなしとムードたっぷりのクリスマス小市場が味わえます。
ただし今週末まで。(週末のみなのですが。)

http://www.rango.info/

2014年12月11日木曜日

晴天の木曜、 マッツィーニ通り

中心地に市がたつ木曜日の午前中、いつもより断然賑わっているのは、クリスマスマーケットが始まっているから、ばかりではありません。


久しぶりの晴天だからです。

2014年11月11日火曜日

花梨 @ Italia

知合いのシニョーラが作ったジャムを頂いたことはありますが、それにしてもあまり見かけたことがなかったのでした。


その名 "Mele cotogna" から、林檎に似たものに違いないと想像していた程度、、、先月頃でしょうか、漸く店頭で発見。

『マルメロ』のことで、つまり個人的経験では『セイヨウカリン(花梨)』。
なんとここで出会うとは!妙に近しい果物だったわけです。


2014年10月28日火曜日

ドッソ・ドッシ展

ブオンコンシリオ城で開催中の『ドッソ・ドッシ展』に行ってきました。


ブオンコンシリオ城マーニョ館のフレスコ画は、当時の司教伯ベルナルド・クレシオから招聘され、1931~32年ドッシ兄弟(ドッソとバッティスタ)により描かれました。

ウフィツィ美術館、ガレリア・パラティーナ、モデナのガレリア・エステンセ、ミラノのブレラ美術館、ポーランド・ヴァヴェル城などから約40点の絵画やスケッチとともに、もっと満喫できるのは、やはり城内広間の天井や壁に、それは見事に描かれたフレスコ画。お城の美しさを”再認識”します。


Libreria



112日まで

http://www.buonconsiglio.it/

2014年10月8日水曜日

山下り in Val di Rabbi

9月の中旬、雌牛たちが地元に戻る行事なんだそうです。


雌牛だけのことあって、花輪で着飾ってあげているというのが地元民の愛情の証。


首から下げている鈴はかなりの重さと察するけれど、実に上手く村を練り歩く姿。


昼時ですし、空腹とみえ、、、


ひとしきり食べた後には休息。
そして自宅(?地元の家畜小屋)へ戻る後ろ姿も立派。


もちろんお土産に、地元産チーズを買って帰りましたとも。

2014年9月11日木曜日

遊行ヴェローナ- Verona (2) e ...

眼下のエルベ広場。



塔から旧市街を望む。




方向からいって、サン・フェルモ・マッジョーレ教会( S.Fermo Maggiore ) 。

山間のトレントから約一時間、ヴェネト州に入ると景色が広がります。
旧市街は、赤レンガ屋根、石造りの家並み、狭い路地、等々、小旅行でもどっぷりタイムスリップし、あらたに“イタリアにトキメク”場所でもあるのです。

2014年9月1日月曜日

遊行、ヴェローナ

ヴェローナへは、約90キロ。
トレント滞在中日帰りでも十分足を延ばせる距離。

Piazza delle Erbe 

また個人的に『イタリアの最も好ましい町のひとつ』であることが既に周知であり、ブログ「44匹の猫たち」の話題にも時々登場させてもらってます。

エルベ広場(Piazza delle Erbe)はローマ時代の公共広場(foro)があった場所にあたるそうで、周囲は古い家や塔に囲まれています。広場のコスタのアーチからシニョーリ広場へ入ると、柱廊でつながった様々な記念建造物が。
この一角に市庁舎(Palazzo del Comune または della Ragione)があり、内部に組み込まれたTorre dei Lamberti ランベルディ塔は高さ84メートル、(1172年に着工、15世紀中ごろに完成。)頂上からは旧市街が360度見渡せるのです。




2014年8月14日木曜日

予報では

天気の話題ばかりで恐縮ですが。

今年の夏はアウトドアが目的だったはずのツーリストも予定を変更(?)、こぞって博物館の行列に並ぶことになったらしい。

それでも雨が上がった夕方に、チェントロ(中心街)を散策。
住人の皆さんもいよいよバカンスでいらっしゃらない。お陰で結構のんびり、上を向いて歩こうってな感じです。するとこんな方に出合う。




ちなみに、トレント近郊フェッラゴースト(聖母被昇天の祝日8月15日)から暫く晴れの予報。
皆さま、良い週末を、まだまだ良い夏をお過ごし下さいませ!

2014年8月5日火曜日

暑中お見舞い申し上げます





7月でオープンから1年を迎えたMUSE、ますます積極的にアクティビティ展開している模様。
機会がある毎訪問することにしていますが、個人的なお気に入りは最下階の恐竜たち。やはり他より大きいということだけで、迫力もあり、、、

2014年7月28日月曜日

サンタ・マリア・マッジョーレ教会

トレント公会議(1545年~1563年 )の話し合いのほとんどが、ドオゥモとサンタ・マリア・マッジョーレ教会で開かれたそうです。

当時、特別に注文されたというサンタ・マリア・マッジョーレ教会のオルガンやカントリア(聖歌隊席)について、また近年の修復の話を伺う機会が昨年ありました。




その後折をみて、駅からほど近いこの教会を何度か訪れていますが、わずかな光で画を照らし出す、それはそれは、毎回ドッキリさせられます。

2014年7月21日月曜日

ジェラテリア、パスティチェリア in Trentino

トレントから約36キロ、Moriにある Gelateria -Pasticceria「Bologna」、ここが有名なのは理由がある、とても美味しいからです。
(注: パスティチェリア- 菓子店、ケーキ屋、ジェラテリア-アイスクリーム屋)

グラン・ビスコット

今回の友人のお薦め、その名も「グラン・ビスコット」は、アイスクリームはもちろん、自家製クッキーをもた~っぷり味わえます。

Gelateria-Pasticceria BOLOGNA
via Garibaldi 12, Mori Trento
www.gelateriabologna.it


2014年7月16日水曜日

2014年7月9日水曜日

近頃の『レ・アルベレ』パーク

MUSEは7月で一周年を迎えますが、博物館だけでなく、隣接したレ・アルベレ・マンションおよび公園も含めて、よりホットなスポットになるべく着々と整備されています。



さて、そこで公園に散在している彫刻達のごく一部なんですが。。。


公園とは、今では親子か子供だけのものとなってしまった感がするポストですが、(実にMUSEも占領されている)大人も散歩したい空間となってほしい。せっかくのレンツォ・ピアノ・プロジェクトなんですから。