2018年5月10日木曜日

ADUNATA NAZIONALE ALPINI TRENTO アルピーニ全国集会 トレント

山岳地方では、自身がアルピーニ(山岳兵)であったことを実に誇りに思っている。

毎年全国集会を各地で開催、今年は第91回トレントが開催地となりました。
約10万人がパレードに参加、今週末にかけて約60万人のアルピーニとその家族がトレントに集合すると予想されてるそうだ。兵役が廃止となったから、ボランティア・アルピーニはちょっと平均年齢が高いけれど、とても元気、やる気満々で、ともかく町をあげて歓迎とこの大イベントの準備のために慌ただしい日々が続いていたようだ。




トレント市内に近づくや、国道県道の至るところで国旗が翻り、至るところで「歓迎アルピーニ」の旗で歓待を表しているだけでなく、中心地のショーウインドーはイタリアンカラーとアルピーニ特有の羽根つき 帽子などでディスプレイ。もともとアルピーニはボランティア精神に溢れているから、「もてなす」ことは基本精神なのだ。

宿泊施設は何ヶ月も前から満室になっているので、なんと市内の学校や区民会館なども宿泊施設として提供するんだとか。ちなみに交通規制のために小中学校は休校、休業する会社も多いらしい。アウトドアには十分慣れているので、テントで寝るのもあまり問題ないのだそうだ。公共公園や駐車場などもキャンプ場に化すそうだ。

全国集会中(5月11日から13日)はアルピーニ・パレードだけでなく、各地区シアターや広場で合唱団やブラスバンドのコンサート、写真展などが開催。文化と歴史を知るという好機会でもある。期間中は公共交通機関と博物館の入場の無料パス「アドゥナータ・カード」が便利。郊外や丘陵から中心地へは徒歩でも到着できるが、隣町や渓谷までの移動に好都合。

中心地の広場にはフード・コートやドリンクカウンター、インフォメーション・ポイント設置、市内はトレントをより良く知って一層楽しんでもらおうという”アルピーニ流”のおもてなし満載である。

いやはやクリスマスマーケットなんてものじゃないのだ、もっと盛り上がっている!

実は我が家もしまっておいた「アルピーニ帽」がなぜか見えるところにある、のは夫の仕業。彼も兵役で大変な訓練をした経験があるから「アルピーニ」なのだ。
兵役に行った事のあるイタリア男性と兵役廃止後のイタ男子は、その世代の違いだけでなくスピリットに違いがあると感ずる、とても個人的見解なのだが。「アルピーニ」はイタリア北部、山岳地方のイタリア男子(男性)特有で、自身がアルピーニである事を実に誇りに思っているのと同時に、同志達は強い団結があるらしい、日頃のイベント参加などの姿勢からも、とても寛容な人たちという印象である。

昨日あたりから、チェックのシャツにアルピーニ帽を被ったシニョーリや髭面の貫禄たっぷりのシニョーリが続々トレントに到着している。
彼らのためにも、週末良いお天気になりますように!



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